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『ピノタージュ』とは南アフリカの主要ぶどう品種で、ピノノワールとサンソーというぶどう品種を掛け合わせて出来た南アフリカ固有のぶどう品種です。 ■タイプ 赤 (Red Wine) ■ボディー 中庸 ■産地 南アフリカ W.O.コスタル・リージョン (South Africa) ■ぶどう品種 ピノタージュ (Pinotage) ■生産者 フェアヴァレー ■熟成・醸造 フレンチオークとアメリカンオークの旧樽で6ヶ月 ■アルコール度数 14.5％ 2016年ヴィンテージコメント （2017年11月7日試飲） プラム、干しプラムなどを思わせる果実香、燻し香、カラメル香、ナッティーな風味、ナツメグなどのスパイス香、鉱物を感じるミネラルなどが香ります。口の中に程よい濃縮感のある果実味が広がります。比較的豊かな酸とミネラルに富み骨格のしっかりしたメリハリある味わいです。タンニンは程よいものを感じますが、あくまでもシルキーで柔らかく、荒らしいところはありません。余韻は中庸で、果実の旨味が心地よく後味に残ります。ミディアムボディーで程よい濃縮感のある果実味が適度な複雑味を伴って心地よく広がり、ミネラルに富み、しっかりした骨格を感じるバランス良くまとまったヴィンテージです。 麦ちゃん評価 3.8点　 ※麦ちゃん評価とは？ 2014年ヴィンテージコメント （2016年5月17日試飲） 乾燥プラム、ブルーべりーなどを思わせる果実香、カラメル香、黒糖、燻し香、ミルキーな風味、ナッティーな風味、カカオの風味、ナツメグなどのスパイス香、鉱物を感じるミネラルなどが香ります。口の中に程よい濃縮感のある果実味が広がります。膨らみがあり、程よい酸と適度なミネラルを備え、骨格のしっかりした味わいです。タンニンはやや強めで、やや収縮するものはあるものの、荒々しいイメージはありません。余韻は中庸で、果実の旨味と共に、後味に僅かに苦味の要素が現れます。程よい樽の風味と複雜味を伴った適度に濃縮感のある果実味が心地良く広がる、ミディアムボディーですが力強いイメージも備えたヴィンテージです。 麦ちゃん評価 3.8〜3.85点　 ※麦ちゃん評価とは？ 2013年ヴィンテージコメント （2015年9月7日試飲） カシス、乾燥プラムなどを思わせる果実香、燻し香、カカオの風味、ナッティーな風味、カラメル香、木質香、鉱物を感じるミネラル、ナツメグなどスパイス香などが複雑に豊かに香ります。口の中に樽熟成から由来する旨味を伴った程よい濃縮感のある果実味が広がります。アルコールをやや強めに感じ膨らみがあり、程よい酸を備えメリハリのある味わいです。適度なタンニンを感じますが、荒々しイメージはなく、丸みがありシルキーです。余韻はやや長く、果実の旨味と共に樽熟成から由来する複雑味が残ります。豊潤な香りに包まれ、程よい濃縮感のある果実の旨味と樽熟成から由来する旨味が見事に融合したミディアムボディーですが、膨らみがあり力強さも備えた過去最高のヴィンテージと言える逸品です。 麦ちゃん評価 3.85＋〜3.9点　 ※麦ちゃん評価とは？ 2012年ヴィンテージコメント （2012年11月26日試飲） ブラックベリー、乾燥プラムなどを思わせる果実香、カカオの風味、チョコレート、ナッツ、鉱物を感じるミネラルなど香ります。口の中に比較的豊かな酸を伴った程良く濃縮した果実の旨味が広がります。メリハリある味わいで、適度なタンニンを感じますが尖ったところはありません。ミディアムボディーでバランス良くまとまった印象ですが、力強さも備えたヴィンテージです。余韻は中庸で、後味に程よく濃縮した果実の旨味とナッティーな要素などが残ります。ミディアムボディーでバランス良く、果実の旨味と共にナッティーな風味やカカオの風味が広がる印象の心地良くしかも力強さも備えたお買い得な1本です。 麦ちゃん評価 3.8+〜3.85点　 ※麦ちゃん評価とは？ 南アフリカのワインの凄さの要因 穏やかな地中海性気候の下、ブドウ栽培に最適な気候に恵まれた南アフリカ・ケープタウン周辺では、350年も前から伝統的に高品質なワインを造り続けてきました。 歴史的には、カリフォルニアやオーストラリアなどの国々より100年以上も早いのです。 しかし高品質なワインが造られるようになったのは1990年代前半にアパルトヘイトが終わってからとなります。アパルトヘイトが終わり、国際市場の中で自由に貿易ができるようになった南アフリカワインは、約600のワイナリーが存在し、数多くの高品質なワインを生産しています。 最近では国際的なワイン大会で数多くの賞を受賞し、世界中のワイン専門家達にも絶賛されている最も注目されている国の一つです。 また、ブドウ畑の景色の美しさは世界一と言われ、訪れる人を魅了しています。 南アフリカ・ケープタウン周辺では、あまり農薬を使用しなくても良いほど、ブドウ栽培に最適な気候に恵まれています。それは、豊かな太陽の恵みと、強い風が様々な病気や害虫を寄せつけないからです。収穫時期（ 2月〜3月）には、ほとんど全く雨が降りません。一般的には、防カビ剤を必要な時に散布する程度で、防虫剤や除草剤などを使用しないワイナリーが多いのです。 具体的には、例えば、防虫剤を使用せずに、畑にアヒルやホロホロ鳥を放し飼いにしていたり、化学肥料の代わりに鶏糞や有機肥料を使用しています。また、除草剤の代わりにブドウ畑に麦を植えて雑草が生えないようにしているなど、環境に配慮した栽培を行っています。そして収穫は丁寧に手摘みされています。 また、政府による厳しい環境基準(IPW：環境に優しいワイン生産プログラムのガイドライン)が設けられており(世界でも最も厳しい基準の国の一つで、欧米やオーストラリアなどの国々が見学に訪れています)、減農薬・酸化防止剤微量使用、リサイクルの徹底など、環境的にも人体的にも健康的なワイン造りが行なわれています。 酸化防止剤の使用量の許可基準については、ドイツ( 300mg/L以下)やフランス(350〜 400mg/L以下)などのヨーロッパの国々に比べても使用制限量が一番低く設定されています(南アフリカでは250mg/L以下)。保存料（ソルビン酸）なども使用されていません。 収穫量も大抵のワイナリーは平均5〜8トン/ヘクタール前後で生産量を抑えながら、むしろより良質なブドウを栽培することに努めています。このように南アフリカでは、生産者ができる限りの自然な方法で丁寧にブドウを栽培しています。フェアヴァレー　ピノタージュ ザ・フェア・ヴァレー・ワインカンパニー(フェアトレードワイン) 驚異の南アフリカ！当店南ア部門人気NO.2赤ワイン 南アフリカの労働者のワイナリー　フェアヴァレーの赤ワイン！ ザ・フェア・ヴァレー・ワインカンパニー　The Fair Valley Wine Company ”フェアヴァレー”　は元々、パールの銘醸ワイナリー“フェアヴュー”で働く非白人労働者トミー・フォルテュイン氏と彼のコミュニティーが“フェアヴュー”や南アフリカ政府の援助を受 けて1997年に設立した自立プロジェクトのワインブランドでした。そして、フェアヴューと共に学び、経験を重ねることでコストパフォーマンスに優れたワインを産み出してきました。 13年の月日を経て2010年には完全に独立した醸造所として非白人のコミュニティによって運営されています。 大地を耕す手は魂を満たす 彼らのスローガンと共にラベルにラベルに描かれた「二つの手」のデザイン。これは彼らが相談して決めたデザインなのです。「手さえあれば何かが出来る。子どもに 食事を与えることも、仕事をすることも、ぶどうを栽培することも、そしておいしいワインを造ることも」という想いがこめられています。 フェアトレードとは？ 発展途上国の貧しい生活水準の向上を応援する貿易のことです。 アジアやアフリカ、中南米などの女性や小規模農家、スラムの住人など、社会的、経済的に立場の弱い人々に仕事の機会を造り出し、公正に対価を支払うことで、彼らが自ら の力で生活を向上出来るように支援する活動です。人と地球に優しい貿易の仕組みです。 2017年　3月　南アフリカ訪問　フェアヴァレーのマネージャー、エノーク・ザレーニ氏と記念撮影